[PC雑記] 元PCショップ店員によるゲーミングモニター(2021年 | IPS | 144Hz | PS5 & Xbox & Switch向け)の選び方

2021年6月2日

ゲーミングモニターが欲しくなった

突然ですが、ゲーミングモニターが欲しくなりました。
そう思った一番の要因は、先日の箱のFPS Boostのニュースでした。

■ Games Featuring FPS Boost(@majornelson.com)

今のコンシューマハードは凄い。しょぼいPCを買うぐらいならPS5やXboxを買った方が安定しています。「もう60FPSが当たり前の時代なのに、なぜ私はMHRise(30FPS)を脳死で楽しんでいるのだろう・・・」とふと思い、Amazonでゲーミングモニターをポチった次第です。

最近のゲーミングモニターって、凄く種類が複雑化していて驚きました。この記事は最終的に私が「BENQ EX2510」を購入するまでに調べたことの備忘録です。

ちなみにNintendo Switchに関しては現状は30FPS~60FPSのゲームが大半なので、高リフレッシュレートのモニターは不要です。今後発売されるであろう新モデルに期待する意味での買い替えです。

新しいモニターでしたいこと

まず最初に新しいモニターでやりたいことを洗い出していきます。私がやりたいことは下記。

  • 最近放置しているXbox Series XでFPS Boostを体験してみたい
  • Steam版の「ストリートファイターV」を120FPSで遊んでみたい
  • ゲームだけじゃなくてインターネットや動画も楽しみたい

現在使用しているモニターと雑感

■ メインモニター1:EIZO – FORIS FS2434
主にSteamのゲームとインターネット全般で使用しています。大好きなEIZOのIPSパネルのゲーミングモニター(2014年製)です。応答速度は16msでGtoGは4.9ms。こんな応答速度が遅かったのか・・・。当時としてはそれなりに優秀な性能でしたが、さすがに現在では φ(・ω・`) っていうかこれで「スト5」をやってたの無謀過ぎました。

■ サブモニター2:ASUS – VG245H
主にXboxとSwitch、Youtubeなどで使用しています。ASUSのTNパネルのゲーミングモニター(2017年製)。応答速度は1msでGameFast入力技術、AMD FreeSync技術を搭載。23,000円ぐらいで購入。当時としてはコスパの良い製品でしたが、さすがに現在ではリフレッシュレート75Hzは時代遅れ・・・。

購入するモニターのスペックの絞り込み

新しいモニターでしたいことと現在使用しているモニターのスペックから、購入するモニターのスペックを絞り込んでいきます。

  • 液晶サイズ:24.5インチ(1920×1080)
  • 液晶パネル:IPS
  • リフレッシュレート:最低でも144Hz
  • 応答速度:できるだけ早いもの
  • インターフェース:DisplayPort×1、HDMI2.0×2
  • HDR(High Dynamic Range):対応
  • ピボット:対応

だいたいこんな感じでしょうか。個人的に重視する箇所は赤文字にしています。

まず液晶サイズですが、1920×1080のフルHDを選択しています。もう一つ上のWQHD(2560×1440)でも良かったのですが、そうなると27インチとなって値段も高くなってくるので今回は見送りました。一般的なFPSの大会や格闘ゲームの大会では24インチを使用しているようなので、今回は24インチを対象としています。私の用途では解像度よりリフレッシュレートを重要視する感じですね。

液晶パネルは個人的にIPS一択です。IPSパネルの特徴は優れた視野角と色の再現度が高いことです。最近はIPSパネルでも応答速度の優秀な液晶が出ているので嬉しいですね。リフレッシュレートは現在の主流である144Hzを選択します。先ほどのFPS Boostの一覧でも、ほとんどのタイトルが最大で120Hzぐらいなので、コンシューマハードで使用するのであれば問題ないかなと。

■ パネルの種類
■ IPS
視野角が広く色の再現性が高い。TNパネルに比べると応答速度は劣る。昔は高価でしたが最近は安くなりました。
■ VA
IPSとTNの中間的な存在。コントラスト比が高いのが特徴です。黒色がハッキリと出るので映画向けですが、暗いシーンなどの視認性の問題でFPSゲームなどには不向き。
■ TN
応答速度は速いですが、視野角が狭く色の再現性もイマイチ。120Hz以上をネイティブサポート。製造コストが安価なので値段も安い。

今回はあくまでコンシューマハードでゲームもインターネットもそれなりに楽しみたいという目的です。超ハイスペックなPCでFPSに特化するのであれば、液晶パネルよりリフレッシュレート(240Hz)を重視すべきです。ピボットは画面回転の機能です。せっかくなら縦シューをやりたいので重要項目としています ( ' – '*)

検討対象としたモニター

◆ 第1候補:BENQ EX2510

BenQのゲーマー向けディスプレイの新ブランド「MOBIUZ」第1弾製品。周囲の明るさに合わせてHDR映像の輝度や色温度を自動調整する「HDRi」機能や、本体に内蔵するDSP(Digital Signal Processor)とスピーカーを組み合わせた音響システム「treVolo」を搭載。機能記事作成時点で一番人気ですが、現在は入手困難のようです。

■ EX2510の主な仕様
・液晶サイズ:24.5インチ(1920×1080)
・液晶パネル:IPS
・リフレッシュレート:最大144Hz
・応答速度:1ms (MPRT) / 2ms (GtoG)
・インターフェース:DisplayPort1.2×1、HDMI2.0×2
・HDR(High Dynamic Range):HDR10
・ピボット:未対応
・その他:FreeSync(Premium)
・金額:32,000円(2021/5/12注文、税込み)

◆ 第2候補:ASUS TUF Gaming VG259Q

AMDのFreeSyncとNVIDIAのG-SYNCに対応したASUSのゲーミングモニター。現在は後継機種である「VG259QR(165Hz対応)」も発売されています。「VG259Q」のお値段は約30,000円、まだ出たばかりの「VG259QR」は約35,000円と5,000円ぐらい変わってきます。それなら「VG259Q」でいいかなぁと調べていて思いました。あとHDMIが1.4だったり、HDRに対応していないのが大きなマイナス点。

■ VG259Qの主な仕様
・液晶サイズ:24.5インチ(1920×1080)
・液晶パネル:IPS
・リフレッシュレート:最大144Hz
・応答速度:1ms (MPRT) / 3ms (GtoG)
・インターフェース:DisplayPort1.2×1、HDMI1.4×2
・HDR(High Dynamic Range):未対応
・ピボット:対応
・その他:FreeSync(Premium)、G-SYNC

◆ 第3候補:Acer NITRO XV240YPbmiiprfx

Acerのゲーミングブランド「Nitro」シリーズ。記事作成時点でお値段は約30,000円。色々と調べていたら価格と性能のバランスが魅力的ですね。これで165Hz対応は素敵なコスパではないでしょうか。「EX2510」が無理だったら「XV240YPbmiiprfx」を買っていたかもしれません。

■ XV240YPbmiiprfxの主な仕様
・液晶サイズ:23.8インチ(1920×1080)
・液晶パネル:IPS
・リフレッシュレート:最大165Hz
・応答速度:2ms (GtoG)、オーバードライブExtreme設定時:0.5ms(GtoG Min)
・インターフェース:DisplayPort1.2×1、HDMI2.0×2
・HDR(High Dynamic Range):HDR10
・ピボット:対応
・その他:FreeSync(Premium)

◆ 第4候補:LG 24GN600-B

この性能で25,000円 ( ゚Д゚) 安すぎじゃないでしょうか・・・。不安点はメーカーとHDMIのバージョンが不明な点ですが、調べていたら本当に価格・性能ともに優秀ですね。個人的には第2候補と第4候補を入れ替えてもいいぐらい。

■ 24GN600-Bの主な仕様
・液晶サイズ:23.8インチ(1920×1080)
・液晶パネル:IPS
・リフレッシュレート:最大144Hz
・応答速度:1ms(GtoG)
・インターフェース:DisplayPort1.4×1、HDMI×2(バージョン不明・・・たぶん2.0?)
・HDR(High Dynamic Range):HDR10
・ピボット:未対応
・その他:FreeSync(Premium)

最終的に購入したモニターは?

結局、第1候補の「BENQ EX2510」を購入しました。運よくAmazonで注文可能になっていたのを発見して即注文しちゃいました(2021/5/7)。おそらくこれが最後のチャンスだったかもしれません。ピボットに対応していない点はモニターのスタンドを変更して対応しようと思います。