【レビュー】Gears of War – ストップ&フォースが特徴の唯一無二のKing of TPS【感想】

2022年12月29日

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作品紹介

「Gears of War」は「Epic Games」が開発し、マイクロソフトから2006年に発売されたサードパーソン・シューティングゲーム(TPS)です。

 タイトル画面

タイトルの「Gears of War」とは、日本語で「戦争の歯車」という意味を持ちます。なお作中で登場する統一連合政府(Coalition of Ordered Governments)、略してCOGは英語で「歯車」という意味を持つ単語で、COGの兵士は「ギア」と呼ばれています。

 ローカスト

突如として地底から出現した異種族「ローカスト」の襲撃により地獄と化した惑星セラ。かつては見殺しにするべく放置されていた囚人マーカス・フェニックスが人類の存亡をかけて戦線に復帰する物語。

 

■ レビュー執筆時の情報
プレイハード:Xbox Series X|S
プレイ時間:不明
プレイ状況:(11年前に)難易度Insaneまでクリア、シングルプレイのみ

価格:1,296円(ダウンロード版)

公式サイト / 公式Twitter / Microsoft Store

[Very Good] 漢のゲーム

筋骨隆々の漢達による漢のゲームが「Gears of War」です。

 マーカス

主人公はマーカス・フェニックス。35歳(若っ!)。

過去の大戦において数々の勲章を授かった英雄ですが、物語開始の4年前、ローカストに襲われた父を救出するために上官の命令を無視。懲役40年の刑を受けることになります。

 ドム

ドミニク・サンチャゴ、本作のもう一人の主人公。通称はドム。マーカスの幼馴染であり親友でもある彼は分隊長の許可を得て刑務所に囚われているマーカスを救出する。

 コール

オーガスタス・コール、壊滅したアルファ部隊の生き残り。黒人。

 ベアード

デーモン・ベアード、壊滅したアルファ部隊の生き残りで、他の3人に比べると比較的スマートな体形。メカニックやハッキングに精通している。態度の悪さと自己中心的で短期な性格のために一度も昇進したことがないようだ。

[Good] ストップ&フォース

 カバーアクション1

本作の最大の特徴はカバーシステムで「立ち止まっての銃撃」を基本としています。

ステージのいたるところにある壁や柱、家具や車といった遮蔽物に張り付いて身を隠し、敵の銃撃をやり過ごすことが重要となってきます。ブラインドファイア(武器だけ出して攻撃すること)も可能です。ヘッドショット対策として常に跳んでいた当時のFPSとは異なり、カバーアクションで遮蔽物に隠れることで新しいゲーム性を生み出しました。

 カバーアクション2

驚くのはこの操作がアナログスティックとボタン1つで可能な点です。

現在のTPSでは当たり前となったカバーアクションですが、FPSが主役であった当時の海外において、TPSでありながら全世界588万本以上のセールスを記録した本作はまさに先駆的な作品と言っても過言ではないでしょう。

[Bad] 難易度も硬派…

特にありませんが、挙げるなら難易度の高さでしょうか。

 難易度選択

難易度はウィークエンドシューター向けの「CASUAL」、ヘッドショットを狙える中堅シューター向けの「HARDCORE」、百発百中の達人シューター向けの「INSANE」の3種類。

久しぶりにプレイしましたが、EASY、HARD、VERY HARDみたいな感じで、NORMALが欲しくなるゲームバランスでした。「HARDCORE」が難しくて途中から「CASUAL」に落としました。同じような意見があったのか次作では難易度「NORMAL」が追加されています。

[総評] 長い年月の間、TPSの頂点に君臨したKing of TPS

むちゃくちゃ友達が対戦にハマっていた記憶があります。

 インセインクリア

私が本作をプレイしたのは発売から5年も遅れた2011年だったので、シングルモードしか遊んでいません。アクション要素が高く、対戦モードは格ゲーに近い駆け引きが繰り広げられていたようです。

 チェーンソー

ストップ&フォース! 遮蔽物から遮蔽物へとローディーランするハイスピードなゲーム展開は当時としては唯一無二のゲーム性で、あまりFPSやTPSをプレイの経験がなかった私は強い衝撃を受けました。この作品によって私の中の洋ゲーへの印象が変わり、長い年月の間、TPSの頂点として君臨していました。Xbox360の勢いが凄かった時代ですね。

 ベルセルク

余談となりますが、この作品から進化した一つのTPSの到達点が任天堂が2015年に発売した「スプラトゥーン」だと私は思っています。みなさんご存じのイカちゃんです。「スプラトゥーン」は「塗る」という要素を組み込んだ革命的な作品で今も進化を続けています。明確に「Gears of War」を超えた数少ない作品と言えるでしょう。

総評:★★★★★
シナリオ:★★★★☆
ゲームシステム:★★★★★
サウンド:★★★★☆
メリケン度:★★★★★

■ こんな人にオススメ!
・FPS・TPSが好きな人

・新しい刺激に飢えている人
・「プライベート・ライアン」「バンド・オブ・ブラザーズ」「エイリアン」等の映画が好きな人

YouTubeで動画も公開していますので観てみてくださいね♪