【レビュー】ベア･ナックルIV – 懐かしくも新しい作品として蘇った26年振りのシリーズ新作！【感想】

2022年12月4日

作品紹介

あの「ベア･ナックル」が26年振りに帰ってきた！ 「ベア･ナックルIV」はDotEmu、Lizardcube、Guard Crush Gamesの共同開発によって令和の時代に蘇ったベルトスクロールアクションゲームです。「ベア・ナックル3」の10年後の世界が手描きアニメ調の美麗なグラフィックで描かれています。

　

[Very Good] これが令和のベルトスクロールアクション！

私がベルトスクロールアクションゲームにおいて重要視する要素は主に以下の2点です。

• キャラを動かしているだけで楽しいアクション性
• 敵を殴った時の爽快感

本作ではこれらの要素を開始わずか15分で体験することができます。

本作ではLizardCubeがグラフィックを、DotEmuがパブリッシングと微調整、Guard Crush Gamesがメインの開発を担当しています。このGuard Crush Gamesという会社ですが、2009年に「Streets of Fury」という、なんとも言えない(だけど実際に遊んだ人からは好評な)アクションゲームを出しただけの、ほぼ無名に近い会社。そんな会社がここまで完成度の高いベルトスクロールアクションゲームを出してきたのは本当に驚きで、かなり気合の入った完成度の高い作品となっています。

　

特にアクション要素が素晴らしく、基本はXで攻撃、Yでスペシャルのオーソドックスな操作方法。面白いのはスペシャルで、方向キーと組み合わせることで3種類(5Y、6Y、ジャンプY)のスペシャルを出すことができます。スペシャルを使用するとライフを消費しますが、この消費したライフは敵を攻撃することで回復することができます(スト5の白ゲージみたいなもの)。またXボタンを連打することでお手軽に連続技に派生したり、何気に無敵時間のある行動(5Y、投げ、スーパー奥義)が豊富に用意されていたりと初心者にも優しい作りとなっている点も好印象です。

[Good] 敵の種類が豊富で楽しい

　

本作の特徴としてとにかく敵の種類が豊富であることが挙げられます。どの敵も嫌らしい行動をしてきますが不思議と理不尽さは感じない絶妙なバランス調整となっていて、この辺りはカプコンの不朽の名作「ファイナルファイト」を彷彿とさせます。

DLCを追加するとさらに敵の種類が増えるのも高ポイントですね。

[Good] 充実のやり込み要素と溢れる原作愛

　

本作では遊んでいくにつれ、新しいモードやキャラが次々と解放されていきます。その数は過去作バージョンのキャラも含めると総勢21人にもなります(隠しキャラ1人、DLCの3人含む)。

　

じっくり楽しむストーリーモード、練習に最適なステージ選択、アーケードの気分を味わえるアーケードモード、各ボスと連戦するボスラッシュモードなどがあります。個人的にはトレーニングモードが無料のアップデートで追加されたことが嬉しくて、格ゲーのトレモを楽しめる人には最高のモードとなっています。コンボ練習が捗りますね。

　

また、DLCを追加するとローグライト要素を加えた新モードであるサバイバルモードが追加されます。このモードではステージをクリアしていくと各キャラクターの新しい技をアンロックできます。アンロックした技は他のモードでも使用可能というから驚きです。

オンラインプレイにも対応しており、オンラインでは最大で2人まで、オフラインでは最大で4人まで協力プレイが可能となっています。どのモードも拘りが感じられる仕上がりで、特に歴代作品の主人公が使える「レトロモード」は見た目の違いだけでなく、オリジナルの作品に応じた技やアクションを繰り出すことができます。またプレイ中のBGMも「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」や「ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌」に切り替えて遊ぶことができるなど、シリーズのファンならばたまらない作りとなっています。

…対戦モードもあるみたいですが、こちらはまだ遊んだことがありません。面白いのだろうか。

[Etc] 1プレイが少し長い…

全12ステージと長めのステージ構成になっていて、アーケードモードを遊ぶと少し疲れてしまう。もう少し短くても良かった。

[総評] アクションゲーム好きなら大満足の神ゲー！

　

シリーズのファンだけでなく、全ベルトスクロールアクションゲーム好きに遊んで欲しい作品です。まさか令和の時代になってここまでの名作が発売されるとは。

　

個人的には「ファイナルファイト」「エイリアンVSプレデター」あとはベルトスクロールアクションではありませんが「スパイクアウト」や「ゴッドハンド」に並ぶ神ゲーです。

YouTubeで動画も公開していますので観てみてくださいね♪