【レビュー】A Short Hike – ドット絵が可愛い小さなオープンワールドアドベンチャーゲーム【感想】

疲れてしまった人にこそプレイして欲しい。

オープンワールドの魅力が"ぎゅっ"と詰め込まれた小さなオープンワールドゲーム「A Short Hike」をご紹介します。

作品紹介

本作はカナダのインディーゲームスタジオ「adamgryu」が開発したオープンワールドアドベンチャーゲーム。都会暮らしの鳥の少女「クレア」が自然豊かな孤島にある「ホークピーク州立公園」を訪れた時のひと夏の物語が描かれています。

 

ゲームのジャンルはオープンワールドとなっていて、クレアは島に住んでいる動物達と会話を楽しんだり、山に登ったり、風に乗って空を飛んだりしながら、山頂を目指します。短い作品ですが、ずっとこの世界に浸っていたいと思うような素敵な作品でした。

 

また、本作は第22回のインディーゲームアワード「Independent Games Festival」において、大賞とオーディエンス賞を受賞。開発者と一般ユーザーの双方から高い評価を受けました。

YouTubeで動画も公開していますので観てみてくださいね♪

【クリアレビュー】あかりちゃんが「A Short Hike」を紹介したい【VOICEROID実況】

 

 

■ レビュー執筆時の情報

発売元/開発元:adamgryu

配信日:2019年4月5日(初リリース日)

ジャンル:オープンワールドアドベンチャー

プレイハード:Xbox Series X
プレイ時間:3時間
プレイ状況:クリア(実績 400/1000)

価格:947円(ダウンロード版)

公式サイト / Twitter / Microsoft Store

[Very Good] 小さなオープンワールドの魅力

本作の最大の特徴は小規模な作品であるものの、しっかりとオープンワールドゲームとして成立している点です。

 

オープンワールドと聞くと「広大な世界」「豊富なサブクエスト」「自由度の高さ」といった要素を想像しますが、本作はこれらの要素をコンパクトに、かつ高品質に纏めている点が素晴らしい。

どのフィールドも自然がとても綺麗で、山の麓はハイキングが楽しそうな清々しい天気ですが、山頂に近づくにつれて雪が降ってきます。グラフィックに関して、ゲームのオプションからドットのサイズを変更できるのが面白い。

 

デフォルトでは粗めのドットになっていますが、最小サイズに変更すると滑らかなグラフィックになって作品の雰囲気が変化します。

 

個人的には中間のドット(大 or 中)が好みかな。

  

世界観は「どうぶつの森」に影響を受けています。島には様々な動物達が住んでいて、悩み事を聞いてあげたり、釣りをしたり、レースを競ったり、穏やかな時間を過ごすことができます。動物達とのほっこりとした会話もゲームの雰囲気に合っていてGood!

 

アクションゲームとしてもストレスフリーな設計になっています。ゲームの序盤は短い距離しか飛べないのですが、探索を進めて「黄金の羽」を集めると空を飛べる時間が徐々に伸びていきます。この物語の進行(高さ)と滑空時間の延長(黄金の羽の数)のバランスが絶妙で、最終的には高所から島を一周できるぐらいの距離を飛べるようになります。

 

[Bad] ボリュームが少ない…

強いて言うならボリュームが少なかったことでしょうか。島の住民にプレゼントをあげると好感度が上がって新しいお願い事が聞けるとか…もっとやりこみ要素が欲しかった。もっとこの世界でのんびり過ごしたかった。

 

少し蛇足になりますが、後はアイコン画像が微妙な点でしょうか。これでプレイを先送りにしてしまっている人が何人かいるはず。私もそのうちの一人でした。

 

[総評] 疲れてしまった時にこそ遊びたい…

クリアまでのプレイ時間は2時間程度と短めですが、濃密な体験を味わうことができます。

 

疲れてしまった時こそ本作を遊んでみよう。きっとあなたの心を癒やしてくれますよ! 要所で流れるBGMも素敵です。

 

高所から目的もなく滑空するだけで楽しいゲーム「A Short Hike」。ボリュームアップした続編を待っています。

※ 開発元は異なりますが、類似作品として「haven park」というゲームがオススメされていました。機会があれば購入して遊んでみたい♪

総評:★★★★☆
シナリオ:★★★☆☆
ゲームシステム:★★★★☆
サウンド:★★★★☆
癒やし:★★★★★

■ こんな人にオススメ!
・オープンワールドゲームを遊んだことがない人

・癒やされたい人