【レビュー】スイカゲーム – 2年間の沈黙を経てブレイクを遂げた伝説のパズルゲーム【感想】

2023年11月29日

アイキャッチ_20231112

作品紹介

なぜこんな神ゲーが埋もれていたのか理解できませんでした。

 ゲームの遊び方2

「スイカゲーム」が発売されたのは2021年12月9日。リリースから2年間、本作は全く売れませんでした。ブレイク前の販売本数は僅か2,300本、ブレイクから約一ヶ月半で累計ダウンロード数が200万本に達した異色の経緯を持つ作品です。

 

本作を開発した「Aladdin X」はスマートプロジェクターを製造・販売している会社。元々はAndroidベースのOSを搭載したプロジェクター付きシーリングライトの内蔵アプリとしてリリースされたそうです。当初は移植先の候補としてスマホを検討していたようですが、少しでも目立つ可能性が高いNintendo Switchでリリースした結果、見事に大成功を収めることができました。

■ レビュー執筆時の情報

発売元/開発元:Aladdin X

配信日:2021年12月9日

ジャンル:パズルゲーム

対応機種:Nintendo Switch

プレイハード:Nintendo Switch
プレイ時間:25時間以上
プレイ状況:最高スコア:3175

価格:240円(ダウンロード版)

公式サイト / 公式Twitter / My Nintendo Store

[Very Good] 早い! 安い! 面白い!

本作が優れているのは「早い、安い、面白い」といったゲームとしての必要な要素を全て備えている点です。

 タイトル画面

起動時のロゴ表示どころかタイトル画面に開発会社の表記すらありません。電源オンから最短でタイトル画面が表示されるのですぐにゲームが遊べます。

ゲームシステムや操作も極めてシンプル。同じ種類のフルーツを組み合わせると1段階大きなフルーツに変化します。11種類のフルーツがあって、変化を繰り返して最終的にスイカを作ることが、目標。積み上げたフルーツが箱から溢れるとゲームオーバーになります。簡単でしょ。

 衝撃の240円

そして激安! 240円なのでワンコインでお釣りが返ってくるぞ!

「…こんなゲームが本当に面白いのか?」

ここまでレビューを読んだ人はそう思うことでしょう。安心してください。

遊んでみな、飛ぶぞ。

 パイナップル屋

本作の面白さの本質は「奥深いゲーム性」にあります。

 ゲームの遊び方

一見するとただフルーツを組み合わせるだけの単純なゲームに見えるでしょう。わかりますよ。私も他の人のプレイを観た時に同じように思いました。実際にプレイしてみてください。おそらく最初は満足にスイカを作ることもできないと思います。

「スイカゲーム」は深すぎるゲームなのです。

 マイスコア画面

最初の目標は3,000点を達成すること。まぁ、これはそこまで苦労せず辿り着けるでしょう。問題は3,500点です。こっちはパズルゲームが得意な人でも難しいと思います。

 スイカ

そしていつか達成したい夢のダブルスイカ。

これが達成できると7,000点の大台が見えてきます。ダブルスイカを達成するためには各フルーツの重さや物理演算による動きを理解すること。時間差でフルーツを落とすテクニックや絶妙の場所に落とすための繊細な操作も必要となってきます。そして最後に必要となるのが狙ったフルーツを引くリアルラック。このテクニックとリアルラックのバランスが絶妙なんですよね。

 インターネットの猛者たち

私も25時間と結構がんばったのですが、まだまだ攻略不足で3175点までしか達成できず。いつかダブルスイカを達成したいものです…。

[総評] 選択肢は一つ…「マストバイ」だ!

 プレイ時間(20231112時点)

「スイカゲーム」は老若男女、誰でも楽しめるライトな一面を持ちつつも、奥深いゲーム性とリトライの中毒性を併せ持った奇跡の作品と言えるでしょう。騙されたと思って遊んでみてください。個人的には「Vampire Survivors」と同レベルの神ゲーでした。

 期間限定のハロウィン仕様

マジカルドロップ」のような一人用モードや、スコアを競う対戦モード(5人~10人ぐらいの少人数が良さそう)、将棋のような持ち時間の概念など、DLCでいいから追加をお願いしたい。

総評:★★★★☆
シナリオ:★★★☆☆
ゲームシステム:★★★★★
サウンド:★★★☆☆
中毒性:★★★★★

■ こんな人にオススメ!
・パズルゲームが好きな人

・ゲームが苦手な人

YouTubeで動画も公開していますので観てみてくださいね♪